Ｃｏｍｐａｓｓ№７
「ＴＨＥ ＴＩＭＥ」
「再開」
阪神間有数の桜の名所「夙川・苦楽園」。
毎春には夙川沿いに立ち並ぶ桜が
見事な花を咲かせ我々を和ませてくれる。
甲山も間近に見え緑と花々に
大変恵まれた落ち着きある街である。
芦屋・山の手や六麓荘町といった
いわゆる高級住宅街からも近く
イタリアンやフレンチといったレストランや
カフェなどの人気店が点在し
情報に敏感な若い女性を中心に
美味しいモノ好きが集うスポットとなっており
「居心地の良い街」という言葉がぴったりな
閑静でオシャレな街が形成されている。
加えて阪神大震災により古い建造物が
次々と被害に遭ってしまったために
復興の過程において新しい建物が順次誕生し
新しい顔を見せだした街の一つである。
しかし人々のスタンスは今も昔も変わらない
神戸らしい人情味溢れる温かな街なのである。
苦楽園口駅前を線路東沿いに進んだところに
この街に相応しい仲むつまじきご夫妻が営む
一軒のバーがある。「ＴＨＥ ＴＩＭＥ」。
「川桜」
カウンター中ではベストがお似合いの
ヴェテランバーテンダーが颯爽と
そして美しくシェーカーを振っている。
日本バーテンダー協会の役員経緯もあり
カクテルコンテスト入賞経験も持つ
沖縄県ご出身の宇座忠男マスターは
震災を境にして以前お店を持っていた三宮から
奥様と御一緒にお店を移転し再開なさった。
新しいお店は板張り床の踏み心地が心地良く
フロア中の４人掛け木製丸テーブル席も
程よい大きさで大変清潔感ある店内である。
もちろん私は木目美しいカウンター席に
腰掛けて大好きな「小さな岬」の意を持つ
アイラモルトウィスキーの傑作品
「アードベグ」をストレートで頂く。
いつも大変謙虚で最高のサービスを
惜しげもなく提供してくれる宇座さん曰く
「やはり新天地での出発は心配もありましたよ」
とのことではあるがその律儀さ・誠実さは
すぐさま転地においてもお客さんの心を掴み
カウンター席はいつもこのお店の
温かみを求めてくるお客さんで賑わっている。
宇座さんのファンは一般のお客さんのみならず
同業者であるバーテンダーも多い。
オリジナルカクテルにも力を入れる
宇座さんのカクテルは和を取り入れた作品も多く
私はまだ桜の季節にお邪魔したことは無いが
「春爛漫」な時期にお店の窓から花見酒という
粋な呑み方をしたいというカクテルも多い。
春が訪れるのが待ち遠しいなあ。
「ＴＨＥ ＴＩＭＥ」
兵庫県西宮市石刎町２－２
マスターズクラフト ２Ｆ
０７９８-７０-１６２３
最寄り駅
阪急甲陽線「苦楽園口」駅、阪急神戸線「夙川」駅
（苦楽園口駅そばです。夙川駅からだとやや遠し。）
お店一口メモ・・・
夙川沿いという桜の名所にお店を構え、
桜にちなんだオリジナルカクテルもあります。
ご夫妻でお店を切り盛りなさっていらっしゃいますので
女性お一人の方にもお薦めのお店です。
宇座さんはＮＢＡ（日本バーテンダー協会）の
関西本部相談役もお勤めになった御仁です。
ちなみにチャージは５００円となっています。
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DRINKER'S COMMENT Name kousuke E-mail pianist@jazzring.net |
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COMMENT
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苦楽園のバー「TheTime」！
もうめちゃすごくいい！としか言いようがない！
マスターはバーテンダーの鑑のような方で、
しかもバーテンダー協会の
重鎮（会長は終わって、相談役）！
あの伸びた背筋、見習いたいよね。
話してるうちに共通の知人がいました。
私の親友のお兄さんが
「木村克己さん」といって、
ソムリエのすごい人らしく、
その人のことをマスターに言ってみたら
「木村くんはよく知ってます。」って。
奇遇だーー。。
私のジャズロッジで作った
「フランクシナトラ」は、マスターに
「何か、意外な組み合わせの
カクテルありませんか？」って
きいたら作ってくれました。
でもそれで、もう私、ダウンでした。
その日は合計４杯呑んだかな?
感激のバーでした。
とりあえず、ご報告まで。。。
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