Compass
№30
BAR「THE CRANE」
「一羽」
東京都北西部の大都市、豊島区「池袋」。
ランドマークともいうべきサンシャイン60を中心に
近年では渋谷や新宿の存在を脅かすほど
若者の街へと変貌を遂げる
24時間眠ることのない副都心である。
この「池袋」の地名は西池袋・元池袋公園の
「丸池」がその名残ともなっているが
かつての多数の池跡に由来すると言われるとともに
「池袋は池高くしてその辺窪地にして池形袋の如く」
との文献資料からもその地形にも
大きく由来すると言われている。
この土地は江戸時代、区名の由来である
豊島氏一族が統治したこともあり
良い土壌並びに灌漑に恵まれ多種多様な野菜生産地となり
「練馬大根」として有名な大根も
豊島区内の物が大部分であったらしい。
そんな池袋西口、二又交番前側に一羽の「鶴」が。
ヴィンテージモルトの品揃えでは都内指折りの本格バー
BAR「THE CRANE(鶴)」。
「氷切」
スラッとした長身に理知的な眼鏡がよく似合い
その眼鏡奥のまなざしからは
どこか豊富な知識の存在を感じずにはいられない
オーナーバーテンダーの鶴見憲道氏は
先代の父を継ぐ2代目の若き「鶴」である。
1930~40年代のマッカランをはじめ
約120年前のアードベッグ10年、
1909年蒸留のラガブリンなど
バックバーにはモルト通なら垂涎するであろう
入手困難なモルトウイスキーがずらりと並び
お客様からの指名をしたたかに待っている。
そしてグラッパのコレクションなども見逃せない。
カウンター席ではヱビスビールを飲む鶴見さんの
ご友人が昨今のプロ野球について熱く語っている。
お客様はやはり常連の方が中心だが
最近では女性のモルトファンも大変多く
女性同士で集まりテーブル席でテイスティングしながら
鶴見さんにアドヴァイスを依頼するグループも多いそうだ。
ウィスキーやカクテル初心者の方にも
鶴見氏と伊藤氏、吉成氏の3名が
ひたすら丁寧に液体の説明を行ってくれる。
カウンターからは時々「サクッ、サクッ」という
大変小気味よい音が店内に響き渡る。
鶴見さんがお客様からの注文を受けて
冷凍庫からロック用アイスボールを取り出し
包丁で最終整形する音である。
その音を聞きながら私も大好きな琥珀の液体を
ゆっくりと時間をかけて愉しむ。
「鶴」のようなしなやかさを感じるお店である。
BAR「THE CRANE」
東京都豊島区池袋2-3-3
曙ビル1階
℡ 03-5951-0090
最寄り駅
池袋駅西口より徒歩8分
お店一口メモ・・・
モルトファンの方にお薦めしたい稀少モルトになると
やはり最低でもワンショット約3,000円、
入手困難なモノになると10,000円近くになりますが
スタンダードモルトをはじめ洋酒やカクテルは
約1,000円前後からとなっています。
カウンター席の他にテーブル席も数席用意され
仲間数人で飲みに行くのも是非お薦めのお店です。
DRINKER'S COMMENT
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こんにちは。
久しぶりに覗いたら・・。
CRANEがアップされていて驚きました~。。
なぜって・・あそこは、母校の友人達の
行きつけ2つのうちの1つのBARです。
先日は、1人でふらっと来ている
母校の後輩を紹介して下さったり、
胃腸が弱っているとき
お勧めカクテル(薬草の味と匂いでしたが、
美味しく頂きました。(^-^))など気さくに
お話をして下さいました。
女性1人でも全く大丈夫ですよね。
同級生達とまた、行く予定なので、
HPの話しておきますっ。 |