Compass
№20
「門」
「杜都」
嘗ては伊達藩の城下町として栄え、
現在では東北文化・経済の中心地として
人口約100万を擁する街「仙台」。
政令指定都市の中で
トップ級の人口増加率を誇る街であり、
その一方で「杜の都」とも呼ばれるこの街では
オフィスビルなどで窓を開放しておくと
リスなどの小動物が身軽に出入りし
デスクの上を駆け回ることもある
都市と自然が両立した大都市である。
その仙台、ひいては東北を代表する
歓楽街:「国分町」。
伊達政宗藩主時、
この地のかつての領主であった国分氏の家臣が
町取り立てに際して一部町人となり,
国分町周辺に移集住したことに由来し、
宿駅としても繁栄した街。
3,000軒以上の飲食店がしのぎを削りあい、
仙台の夜の活気を形づくる。
そこに一軒の有名老舗バーがお店を構える。
1949年開店、バー「門」。
「入口」
先代である父が
「仙台に洋酒を広める入り口的な存在のお店を目指したい」
との深い思いから、
このお店を 「門」 としたと語る
二代目オーナーバーテンダー長嶋秀夫氏。
チーフバーテンダー朝比奈氏とこの「門」を守る。
そういえば恐らく世界中のバーテンダーの間で
最もポピュラーな正統派ロンドン・ジンの代表格
「ビフィーター」。
ジンの原料:ジュニパーベリーの芳香高く、
辛口ながらも実にのど越し良く、
爽快感が溢れる逸品であるが、
1820年の創業以来、
伝統の処方を守り生産し続けている
このジンボトル・ラベルには
ロンドン塔の「門」を守る
衛兵(ビフィーター)が描かれており、
「BEEF EATER(牛肉を食べる連中)」由来の
屈強なビフィーターたちのように
長嶋さんと朝比奈さんも
この仙台の洋酒の「門」を
守り続けていくのであろう。
歴史を感じる本格バーである。。。
「門」
仙台市国分町2-4-14
022-222-9494
最寄り駅
仙台市営地下鉄南北線勾当台公園駅より徒歩5分
お店一口メモ・・・
バーカウンターはこのお店の年輪を
刻々と刻み、一度座ってしまうと
ついつい長居してしまいます。
カウンター10席、テーブル席10席。
カクテル 800円~
チャージが少々高かった気がします。
スコットランド産スモークサーモンや、
バーには珍しい稲庭うどんがオススメです。