Compass

№19    

バー「St.Andrews」


 

「霧中」

 

北海道釧路市。

 

嘗ては太平洋に臨む北方遠洋漁業船基地として

 

漁獲高日本一の漁港として栄え、

 

現在では日本最大の湿原

 

釧路湿原国立公園(広さ約21,000ヘクタール)を背景に

 

都市と自然の融合化国際都市として

 

人口約20万人を抱える北海道・道東の中核都市。

 

「霧の町・釧路」とも言われ、

 

太平洋の水温と海上の気温差が

 

一年を通して大きいために霧を発生させ、

 

市内は年中霧に包まれている。

 

非常に幻想的な街である。

 

港町といえば酒場が多い。

 

「カクテル」の名称由来の一説にも、

 

メキシコのとある港町にイギリス船が寄港した際に、

 

酒場で少年が現在のロングドリンクスカクテルに

 

似た飲み物を作り地元の大人達に提供していたところを

 

「それは一体何か」と訪ねた船員に対して、

 

少年は酒を混ぜるのに使用している木の枝のことを

 

訪ねられたものと勘違いし、

 

木の枝の形が雄鳥の尾に似ていることから

 

「コーラ・デ・ガリョ(雄鳥のシッポ)」と

 

答えたことが元となり、

 

イギリスに伝わる間に語形が変化し、

 

そのような飲み物を「カクテル」と

 

呼ぶようになった話さえあるくらい、

 

港町と酒とは関係が深いのである。

 

日本の港町・釧路にある1軒のバーを紹介したい。

 

 


「正統派」

 

お店の地上側入口を開け、

 

ちょっと薄暗い階段を下ると目指すバーが待っている。

 

ドアを開けると長いバーカウンターが待ち受け

 

英国風店内のバックバーには日本では手に入りづらい

 

レアもののモルトやブランデーが並べられている。

 

語学堪能で海外経験も長い

 

女性オーナーバーテンダー倉田さんは英国をはじめ、

 

欧州へ頻繁に洋酒を買い付け向かい、

 

これらのアイテムを入手している。

 

ゴルフの腕前はセミプロ級であり、数多くの大会に出場し

 

優勝経験もあるというからこれまた驚きだ。

 

チーフバーテンダーであり、青森県八戸市ご出身の馬場さんは

 

私の学生時代の先輩でもあり

 

よくカクテルや洋酒などについて

 

語り合った思い出がある。

 

現在はNBA(日本バーテンダー協会)釧路支部

 

青年部役員をご担当なさっているそうだ。

 

先輩には大変ご無沙汰してしまっているが、

 

「釧路の英国」をどうぞ守り続けて頂きたい。

 


バー「St.Andrews」 

 

北海道釧路市釧路市末広町4-10

 

0154-22-2265

 

http://www.st-bar.net/

 

最寄り駅

 

JR釧路駅より徒歩20分、釧路栄町公園より徒歩2分

 

お店一口メモ・・・

 

洋酒・カクテルの種類は大変豊富です。

 

英国感あふれる店内の内装は必見。

 

お酒とともに雰囲気も十分味わってください。

 

女傑?!倉田さん(倉田さんスミマセン)の

 

きりっとしたシェイク姿は実に気持ちが良いです。

 

馬場さんも実にいいハンサム男。

 

是非お店でご確認下さい。

 

馬場さん、北全調主催の大会でのカクテル部門

 

堂々の第3位入賞、おめでとうございます。

 

北海道代表として上京なさるのを心待ちにしております。

 

※現在、馬場さんは他店へ移りました。