Ｃｏｍｐａｓｓ
№１３
ＢＡＲ「やまざき」
「北老舗」
北の大地・北海道の文化と経済の中心地「サッポロ」。
札幌オリンピック以後、急速な発展を見せ
現在では約１７５万人の人口を擁する
大都市に成長を遂げるとともに
「さっぽろ雪まつり」や「ＹＯＳＡＫＯＩソーラン祭り」等の
イベントを中心として常に観光客集客数の上位を占め
是非一度は訪れてみたい憧れの都市の一つとされる街である。
その中心である「大通公園」からやや南の地域に広がる
関東以北最大の歓楽街「ススキノ」。
お酒好きの誰もが一度は耳にしたことがある地名だが
なんとオフィスビルと飲食店や風俗店が
所狭しと混在・ひしめき合いながら
街並みを形成する地域であり
サラリーマンやＯＬがついつい仕事後に
隣のビル中へ一杯と寄り道してしまう
雰囲気を持つのがススキノである。
そのススキノにあって
昭和３３年開店の老舗中の老舗、
全国的にもそのファンが多く
バーテンダー業界において最も有名なバーテンダーのお一人
御歳８０を越えるサッポロの生き字引
バー「やまざき」マスター、山崎 達郎氏。
東京の名店「東京會舘」でのご経験を皮切りに
バーテンダーとしては４０年以上の経験を持つ
ベテランバーテンダーのお一人であり
二次大戦後は米軍将校をそのお客として経験を積み重ねた
日本バーテンダー業界の重鎮である。
「切り絵」
山崎マスターは
バーテンダーの育成に特に力を注ぐ方であり
その門下生には
新宿歌舞伎町の名店「藤田Ｂａｒ」の藤田オーナーや
ススキノの名店：惜しまれつつも閉店なさった
バー「まつかわ」松川泰治氏、
当ホームページでも紹介させて頂いている
「ＢＡＲ ＩＢ ＰＲＯＯＦ」中河宏昭氏など
「山崎組」とも言われる好メンバーが顔を連ねている。
そんな後輩思いの山崎マスターの
有名な特技が「切り絵」である。
実に特徴をよく捉えたお客様の
横顔のシルエットを手際よく切り上げる。
女性客にも大変好評であるが
私のシルエットもマスターのアルバムの中に
眠っていることであろう。
数々の国際カクテルコンテにも入賞した氏の
キューゼニア社製リキュール類を使用した
数々のオリジナルカクテルは飲みやすく
中でもマスターご自身がおすすめなさる
ウオツカ（ウォッカの正式発音）ベースの
「サッポロ」は味もさることながら
その見た目からはお店の歴史を感じさせつつも
いつも丁寧に磨き込まれた止まり木に
実に映えるカクテルである。
ＢＡＲ「やまざき」
札幌市中央区南３条西３丁目
克美ビル ４Ｆ
０１１－２１１－７３６３
最寄り駅
札幌市営地下鉄南北線すすきの駅より徒歩３分
お店一口メモ・・・
カクテル数は軽く２００を越え、
上記で紹介した「サッポロ」以外にも、
ドイツの薬草リキュールである
ウンダーベルクベースの健康カクテル
「フライハイト」や、
辛口のジャガイモジンアクアビットをベースとした
「クローバー４」など、
一度は味わいたいカクテルが
たくさんあります。
個人的にはつまみに「卵の刺身」が
おすすめします。
（どんなものなのかはお店でお試しください。）
チャージ１，０００円、カクテル７００円～。
